言葉が遅い…不安でいっぱいだった僕が、3歳の息子にできたこと

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「3歳なのに、まだこんなに話せないのはうちの子だけ…?」
焦りと不安のなかで、僕たち家族がたどったリアルな日々。
もし今、悩んでいるパパ・ママがいたら、届けたい話があります。

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第1章:ことばが出ない。不安ばかりだった3歳まで

「なんかいっぱいしゃべってるけど…何言ってるか、わかんない」

うちの子、確かに“しゃべってはいる”んです。

でもそれは、大人の言葉じゃなくて、いわゆる宇宙語。

一生懸命なにか伝えようとしてるけど、こちらは聞き取れない。

そのたびに「うんうん」って笑顔で返してたけど、

こっちは正直、内心ザワザワしてました。

それでも言葉がまったく出てないわけじゃないし、

「まぁ、そのうち話せるようになるよ」なんて思ってた時期もありました。

でも、2歳半を過ぎたあたりから、

周りの子たちがどんどん会話してるのを見て、焦りが出てきたんです。

「うちの子、言葉が遅いんじゃないか…?」

そう思い始めたら、育児書やネット検索の繰り返し。

寝る前には「言葉 出ない 3歳」とか「子ども 宇宙語ばかり」みたいなワードで検索して、

余計に不安になってました。

誰にも相談できず、ただ黙って心配するだけの毎日。

僕にできたことは、息子の言葉をじっと待つことだけ。

だけど今振り返ると、その「待つ時間」も、すごく意味があったんだと思います。

第2章:うちの子はどうなの?まわりと違うかもと思ったとき

幼稚園に入る前、息子の言葉が周りの子どもたちと比べて少ないことに、夫婦で不安を感じていました。

特に印象に残っているのは、近所の同い年の子と遊んだことがほとんどなかったことです。息子は言葉によるやり取りがうまくできず、それが理由なのか自然と周囲の子たちとの関わりが減っていきました。散歩中や公園で見かける子たちが、おしゃべりしたりごっこ遊びをしているのを見るたびに、「うちの子はこのままで大丈夫なんだろうか…」と胸の奥がざわついたのを覚えています。

そんな中、3歳になったタイミングで、妻と息子の2人でとある幼稚園の説明会に参加しました。

それが、栃木県足利市にある「アドラー・インターナショナル」という幼稚園でした。私はその日仕事があって同行できなかったのですが、帰宅後に妻が「ここの先生、すごく心強いことを言ってくれたよ」と嬉しそうに話してくれたのをよく覚えています。

説明会で対応してくださった鈴木先生という方は、「うちは発達障害かどうかは関係ありません」と言ってくださったそうです。

その言葉を聞いて、私たちはとても安心しました。発達障害かどうかという“診断”ではなく、子ども一人ひとりの“個性”を大切にしてくれる園なのだと感じられたからです。

当時の息子は、単語をいくつか繋げて意思表示することはできましたが、言葉で自分の気持ちや考えをスムーズに伝えることはまだ難しい状態でした。

言いたいことがあるのに伝えられず、代わりに声を上げてしまったり、かんしゃくを起こすこともありました。だからこそ、幼稚園を探す段階で「発達が遅れているから難しいです」と言われるのではないかと、心のどこかで身構えていたんです。

でも、「関係ありません」と断言してくれる先生がいて、子どもの今を受け止めてくれる場所がある――それだけで、私たち親にとっては本当に大きな救いになりました。

第3章:発達を比べないって無理。でも…

うちの子が3歳になって幼稚園に通い始めた頃、少しずつ「他の子と違うかも」という感覚が強くなっていった。

でも正直に言うと、その違いに気づいたのは、幼稚園で出会った子どもたちがきっかけというより、スーパーや公園で見かける同じ年頃の子たちとの違いだった。

例えば、スーパーで買い物をしていると、隣にいる子が親と普通に会話をしていた。

その子は「ママ、りんご買って」「あとは牛乳もいるんじゃない?」なんて、自然なやり取りをしている。

それを見て、「あれ、うちの子はこんなに話せないな…」と心の中でざわざわした。

公園でも同じだった。

他の子が「いっしょにすべろう」と誘ってくるのに対して、うちの子は声を出すけど、何を言っているのかわからない。

本人なりに伝えようとしているけれど、言葉として通じないもどかしさがあった。

「発達は人それぞれ」

「比べないほうがいい」

そんな言葉が頭をよぎる。

でも、実際には比べずにはいられない。

だって、他の子と並んだときに、どうしても目についてしまうから。

だけど、ある日ふと思った。

もしかしたら、比べているのは「言葉」だけなんじゃないか?と。

確かに言葉はゆっくりだけど、うちの子は優しい。

落ちているものを拾って渡してくれるし、眠そうな子にはそっとブランケットをかけてあげようとする。

その優しさに気づけたとき、「できないこと」ではなく「できていること」に目を向けようと思えた。

もちろん、発達の遅れに不安がないわけじゃない。

今でも周りと比べてしまう瞬間はある。

でも、そのたびに「うちの子のペースで大丈夫」と、何度も心の中で言い聞かせている。

次回へ続く

次の記事では、言葉がまだ自由に出なかった息子と、どんな時間を過ごしてきたのか。

言葉が通じなくても、心で通じ合えた時間について書いていこうと思います。

→【第4章】言葉がなくても通じ合えた“心の会話”へ続く(※記事公開後にリンクを設置します)

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